現在の宮崎県綾町の「自然を壊さない町づくり」は、町民一人一人が動いたおかげで築き上げてきた。それは、何も農業の分野だけではなく町民一人一人ができる事から行政と一心同体で始めたおかげである。
自分達の食べるものは、少しでも自分達で作ってみようという事を取り組みとして、行政が町民一人一人が希望する野菜の種を無料で各家庭に配布し、それを町民が自宅で栽培する「一坪菜園運動」や土づくりの基本である堆肥の増産コンクールなどを行い個人や団体表彰を行なったりしてきた。行政の町民を巻き込んだ企画で、あくまで町民主体の動きとして町づくりを進めてきた。その結果、自分達で作った作物の販売を昭和59年から毎週日曜日に「あや市」として始めた。のちの、綾手づくりほんものセンター開設(昭和63年6月1日オープン)へとつながる動きとなる。

この一連の流れは昭和48年から取り組まれており、今もなお町内では当時の先輩方の高齢者の方々も一坪菜園を行なっている。また、それらは綾手づくりほんものセンターにも多く出荷されており、結果高齢者の方の健康面の維持という部分で影響を与えている。そして、その方々が口を揃えて

「ものづくりは生きがい。」

と話す。その顔は優しく強い笑顔で楽しんでいるように感じる。綾町でものづくりをされてきた方々は、とても元気で人生を楽しんでいるように感じる。
77歳の、ふじむらさんは自分の作った作品を見て欲しいと、畑へ促し、除草剤や農薬を使用せずに作っていると付け加える。そして、その表情はとても生き生きとし綾町の独特の方言がとても気持ち良く感じる。

そんな想いを100年後まで伝えたい。