南国のイメージが強い、宮崎県綾町にも冬は来る。

吐く息が白いと小学生が喜び、また霜が降りるという言葉を知らずに
「畑がが真っ白だ!」
と更に声がカン高くなっている。
確かに雪は降らないので、雪と同じような感覚で楽しんでいるのかもしれない。

畑の作物はこの寒さの中、生命を残そうと力を溜め込んでいく。それが冬野菜のうまみになっているのかもしれない。
綾町でも最近は最低気温が氷点下になり始め、冬野菜にとっては良い環境になってきているが、収穫前の日向夏などにとっては一年の中で特に気をつけなければならない時期でもあり、日向夏農家さんは気が気でない。深夜に3時間でも氷点下に露地の日向夏があたると中の水分が飛んでしまう「すあがり」という状態になり、生鮮での出荷が厳しくなってしまう。なので、寒さが厳しくなると単純にいいというばかりではない。
ただし、共通して言えるのは作業は寒さの中なのでキツくはなる事は間違いない。そんな状況の中でも、畑に立ち続ける農家さんが自然を壊さない農業に取り組まれて、今日の綾町がある。
そんな、綾町の野菜を1人でも多くの人に食べてもらいたいと、かじかんだ手に息を吹きかけまた作業に戻る。

寒い日も、暑い日も、こうやって想いをつなげている。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。