「一本一本の木で味が全然違うんですよ。人と同じ様に性格や特徴があり面白い。」

宮崎県綾町で果樹農家を営む、えいさんは今の時期みかん狩り農園をされている。入園料300円でみかんが食べ放題とあって、隠れた人気スポットだ。
そのえいさんが、そう答えた通り食べると一つ一つ味が違っていた。甘いのもあれば、酸っぱいものもあり、ジューシーなものなど本当に違う。

しかし、味を楽しむという事も一つの楽しみ方ではあるが、自然の中でとれたてを食べるという事が最高の価値の一つでもあると思う。山々の緑に囲まれて澄んだ空気に包まれて食べるみかんは格別である。農家の方が喉の渇きを潤す一つの手段として、果樹から水分補給をするという事がよくわかる。
そういう事を体験すると、ダイレクトに自然の恵みという言葉がみかんとともに、体に染み渡る様な錯覚すら覚える。私達は食べる事で生きている。また、食べたものでできているといっても過言ではない。食べるものができている環境を実際に見て食べる。これからの時代そういう事がとても大事になるかもしれないと酸っぱいみかんを食べながら、武者震いした。しかし、私の中でそれも「美味しい」になった。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。