暑い夏の日差しを受けていた緑色のトウガラシが、寒さを受けて赤ちゃんのほっぺたの様に自然に、真っ赤に染まっている。それをザルの上にのせ乾燥させている風景を、綾町でもよく見かける時期になった。それぐらい、綾町も宮崎県といえど寒さを感じる時期に入った。
綾町の農家さんも、保存食として毎年の大事な食材として乾燥した寒さを利用して赤トウガラシの水分を飛ばしていく。その赤トウガラシの鮮やかな色は、これからの時期によく食べられる鍋などの薬味として重宝される。

綾町で20年以上農薬や除草剤を使用せず、ハーブやトウガラシ、またそれらを原材料に使用した加工品などを生産販売している「あや作業所」様へお伺いした時に天日干しで、ゆっくりと乾燥させるこの鮮やかな赤トウガラシが目に入った。ここの施設は知的障害者様が入居されており、その入居者様へ様々な軽作業をしていただき給料として支払うことで循環的な経済活動として社会貢献とした素晴らしい仕組みが確立されている。この施設の松本さんは、

「私達はもちろん商品が売れなければいけないのですが、それ以前に楽しく、笑顔でここで入居者様が作業を生きがいとしてやって頂くことが目的です。」

と話されました。
ふと気付くと、施設内で入居者の皆様がとても真剣に、そして笑顔で作業されていたことにハッとさせられた。
自然の中にたたずむ、このあや作業所様は現代への働き方や、生きがい、地方そして綾町という土地で大事にすべき事、持続的にしていくための重要な事がたくさんあるのかもしれない。
また自分を見つめ直すきっかけを与えてくれる場所かもしれない。

ものづくりは人づくり。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。