宮崎県綾町が長きに渡り、自然を壊さない町づくりをしてきた事はこの町がユネスコエコパークに認定された事からも認知されている。そして、その方向付けをし町民主体の動きに導いてくれたのが前町長の故 郷田實である。その動きは、統率力が強く強引だと思われがちな話も耳にしたりするが、地元の方に話を聞くと

「顔と顔を合わせ、みんなが納得のいくまで議論をした。その議論するということにとても重要性を感じ、綾町の未来にとって大事な事は何かを常に考え町民の声に耳を傾けていた。そして、時には型破りな方法で綾町の未来を守り抜いた。」

そう尊敬の念を込めて話す町民は少なくない。
自然を守る事で、次世代へどのような未来を残せるのかを信念として常に考えて行動していたという。
今では県内随一言われる観光名所の「綾大吊り橋」は高さ142メートル長さ約200メートルという大きさで以前は、世界一を誇っていた。当初その大吊り橋も実は観光目的ではなく、綾の照葉樹林帯を守るための手段として作ったといわれている。それをつくる事で観光が活性化され結果自然が守られる、そういう総合的な視点でうまく進めてきた。

その郷田さんの娘さんが薬剤師として、綾町で「食」を通し綾町の魅力を発信している。その魅力をランチで味わうことが出来る。化学調味料は一切使用せず、自然の料理にこだわっている。そして、そのランチに魅了された人たちも数多くおり、リピーターが後を絶たない。故 郷田實の自然を壊さないという考えを引き継ぎ今もなお町づくりに取り組まれている。

「結いのこころ」

100年後に綾町の魅力を伝えるために。