「こんにちは〜、こんにちは〜!」

畑に人の気配は感じられるが、キンカンのハウス内で作業をしながら大ボリュームで地元のラジオを聴きながら作業をしているため、私の「こんにちは」がなかなか届かない、そんな状況でようやっと

「どちら様〜、どちら様〜。」

と姿は見えないがキンカンの木々の中から、やっとの事で返事が返ってきてくれた。そちらに来ますのでと続けて声だけが聞こえたので入り口で待っていると、
「入って来て下さ〜い。」
と一言。まだ青く収穫まではあと、1、2ヶ月かかるキンカンが私を見下ろすように出迎えてくれた。まだ、青いがキンカンの良い香りが漂っている。
「今年は生育が3週間ほど遅れている。そして台風の影響がでている。ハウスのビニールも痛んでいたりして張り替えたりしなければいけない作業が今年はイレギュラーに発生したんですよ。」
そう言いながら摘果の作業を黙々と進める、こだまさんは77歳。仕事が好きで作業している時は頭の中は、何も考えていないと話す。両膝を7年前に手術し座るのが今でも厳しいが、立ち仕事は問題ないので息子さんの作業を手伝っている。畑の中で好きな歌を大きな声で歌っている時が、とても幸せだと話してくれた。
そんなこだまさんは、キンカンの摘果の作業には自信があると話してくれて現在は後継者のお孫さんと、畑で作業をする事が幸せと話してくださいました。

そのこだまさんの想いや笑顔を感じられる、キンカンの出荷は12月中旬に今年は出荷予定です。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。