有機農業、この言葉だけがひとり歩きして、綾町の作られているもの全部が「無農薬」というイメージになり、もしかしたら消費者と生産者の間で、ズレが生じているかもしれないと言う生産者様は、綾町内で少なくない。
ここ、綾町は「自然を壊さない、自然と共生する町づくり」を掲げその中の農業分野は「自然生態系農業認定制度」という綾町独自のルールを昭和63年に条例とし、ものづくりを進めてきた。生産者様は「いいものを作る」という大きな目標は一緒なのですが、現状の各々の技術が違うため今の最善を尽くしたものづくりに取り組まれています。中には、目標として農薬や除草剤を使用せずに作品を作りたいが、現状の技術では難しいので、農薬散布の回数を極力抑えたものづくりをしているという生産者様も数多くいます。そこの努力を惜しまずにものづくりに取り組くんでいる情報はなかなか消費者には伝わらなく、また価格にも反映されてこなかった状況がありした。それでも、自分達の農業に誇りを持ち継続されてきました。それは、今でもかわりません。綾町で作られている特産品の日向夏は、除草剤を使用せずに作られています。農薬散布は極力回数を減らす努力をしています、そう答えてくださったのは綾町内で日向夏栽培に取り組む森山さんです。お話を聞いている最中にも、
「あっ、ちょっと待ってください!」
そう言ってハウスの中を走り回り、ハウスのビニールを巻き上げる作業をし温度管理を徹底されていました。

それほど、繊細でものづくりに真剣に取り組んでいる方は、森山さんをはじめ数多くいます。そして、そういう生産者様が作られた作品を多くの方へ知って欲しいと思います。その先に食べた方の笑顔が生まれ、結果綾町の農業が経済的に持続するようになるキッカケを作れたらと願っています。

あの人の作品が食べたい。そう消費者様が待っている間も、寝る間を惜しんで畑で汗をかき走っている生産者様がいる。そんな消費者様と生産者様の関係がより近くに感じられるような世界が1つでも増えたらいいなと願っています。

100年後に綾町の魅力が伝わるために。