人が植える。
その間、人は土に寄り添い、
作物を土が育てる。
できたものを、人が食べる。

綾町の生産者様が、こう言っていたのを思い出す。
「作物を育てるのは土。その土を作る手伝いをさせて頂いている。自然の中で活かされているのは、私達人間の方だと。」

宮崎県綾町は、自然を壊さずに共存するという考えのもとで、衣食住という事を考えている。様々な綾町自体の取り組みは、先進的な事例として全国へ認知されてきた。その中でも有機農業というキーワードで早くから取り組み、有機農業の町として生産の管理体制や技術の向上には、約50年間取り組んできた。現在では国内外で農業の様々な栽培方法が確立され、施設内で無菌状態での栽培方法で作るなど、先進的な取り組みが数多く存在する。それらと比較や否定という事ではなく、それらの取り組みも高く評価をしているという事を前置きさせて頂いた上で、ここ綾町はより自然に近い形で、自然と共存しながら農業をしている。土を触り、その温かみを感じ、土と会話し、時には失敗を重ね、自分の理想とする作品が出来た時に感動し、人間らしくものづくりに取り組んでいるその姿は、有機栽培、減農栽培、慣行栽培、その栽培方法を超えたその人らしさが見える作品に出会える。また、そんな人が見える作品を届けていきたい。
「今日は玉ねぎの苗を10万本、植えるんですよ!」
大変そうだが、顔は笑顔いっぱいで話してくれた、それが見れただけで食べたくなる、そんな魅力を届けたい。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。