「そんなの無理だ」
と何度言われたかな、と笑って話すのは綾町でワインづくりを今年から本格的に始める、香月ワインズの代表 香月さん。
香月さんは、宮崎市出身でニュージーランドで約10年間ワインづくりにたずさわり、日本のしかも生まれ育った宮崎県でワインづくりをしたいと始めた。
がまだスタートに立っていない、ここまでくるのにも様々なご苦労があったと話す。
苗木を海外から自分が選定した品種のものを持ち込み、約1年間の検疫検査が終了して始めて国内に持ち込める。その間に検疫所の方が水やりなどはしてくれるが、枯れてしまったら終わりだそうだ。それでも、何度も何度もチャレンジし、現在の約40種類の品種を定植させる事に成功した。
その他にも、ニュージーランドから帰国する飛行機の中で読んだ雑誌に、奇跡のリンゴとローマ法王に米を献上した話が載っていて、直感で「これだ!」と思い宮崎県綾町で、除草剤や農薬を使用せずにワインづくりをしようと決意。
しかし、始めた当初は害虫の被害が多くブドウの実が全くならない、そんな年を約3年過ごしまわりからも
「そんなの無理だ」
と言われる事がほとんどだったそうだ。
しかし、香月さんの諦めない気持ちが状況を少しずつ変化させていく。農薬や除草剤を使用しないので生える雑草の種類が多くなり、それに並行するように虫の種類も増えた。その結果、ワインブドウ園の中で1つの生態系が出来上がり、単独の虫が多く生息するという事が少なくなった。そのおかげもあり、少しずつだがブドウがなりだし始め、香月さんの新たな様々な技術を加える事により、ここ宮崎県綾町に適した香月栽培が確立し始めた。それは、1つのブランドとして「香月ワインズ」として来年の2月にリリースされる。
現在はそのワインの収穫時期であり、そこまでのコストをかけられない現状がある中、その香月さんの想いを支援したいという方々に集ってもらい8月31日、9月1日にハーベスト収穫を深夜から朝の収穫に適した日にち時間で行う。

有機農業発祥の町、宮崎県綾町。
そこで、有機農業とはまた違う選択肢をつくろうとしている香月ワインズ。それは、今までの先輩達が有機農業という選択肢をつくってくれたその想いに共感し、次の世代へ出来ることとして形にする1つの取り組みであり、地域の課題を地域のビジネスで解決するということなのかもしれない。
私達は香月さんを通し、その生き方や想いを見る事が出来ている。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。