消費が未来へ、その風景や想いを伝えるそんな間接的な役割が果たせる商品づくりは多くない。
宮崎県綾町は、自然を壊さずに自然と共存してきた町。そして、有機農業発祥の町として日本国内で認知されている。そんな町でも他の市町村と変わりなく、高齢者社会や後継者不足などの問題は存在している。高齢者になれば労働時間や効率は少しずつではあるが下がってきているのが現状で、更に農業は続けたいが年齢的に無理だと判断される方が年々増えてきている。そうなると、「去年までは作っていたが今年はやめよう」など作付け面積を減らしたり農業をそもそもやめてしまう方々が存在し始めている。町の一次産業である農業の従事者が少なくなり、今までと同じだけの綾町の収穫量や品種が取れなくなる可能性がある。町が少しずつではあるが規模が小さくなっていく可能性がでてきている。
その中で、除草剤や農薬を使わずに生産されている「お米」が害虫被害などでお米自体が黒ずんで、安価で取引をされている現状があったので、そこを改善しなければお米の作付け面積を減らそうとしていた農家さんがいた。今までの取り組みを継続して頂き綾町の1つの風景を守っていきたいという想いで、できる事を探した。お米の価値をあげて、風景を守る。その想いに共感して頂いた有志が集まり、そのお米を玄米の状態で米粉にし小麦粉の代わりに使用した「グルテンフリーカレーパウダー」が完成し販売されている。
このカレーパウダーを購入する事で、生産者様が作られたお米の安定的な需要と供給のバランスができた。もちろん生産者様のモチベーションも上がり、そのストーリーが商品を動かしている。結果綾町の1つの風景が守られる。地域の課題を地域のビジネスで解決する。そんな小さな取り組みが、ここ綾町の中でも存在する。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。