「また、台風か。」

ちょっと疲れ気味に、農家さん達がそう呟く。
そして、台風対策のための作業に取り掛かる。

「今回の台風の進路は?どこを通る?」
畑ですれ違うたびに、そのような会話になる。
宮崎県や九州は台風が直撃をする地域だ。これは、昔からそうだったように当たり前のことではあるが、年々その威力を増してきているような錯覚に陥ってしまうほど、被害は甚大になってきている。

それでも、ものづくりをしている農家さんや農産物は、この台風を乗り越えていかなければならない。そのご苦労は本当に相当なもの。露地栽培の方もハウス栽培の方も、前持った対策を労力をかけて行っている。しかし、後は手を合わせて祈るという事に最終的にはなる事が多いという。

そんな中、お邪魔した畑では収穫前の秋の果実の梨が、袋に入った状態だが必死にしがみつこうと、準備しているように感じた。袋に入った状態だと強風が吹いた時の摩擦から、実を守るという事も担っているそうだ。
そんな、台風を乗り越えた様々な強い旬の野菜達は、私達に驚くような感動を口の中や、香りで味あわせてくれるに違いない。

次の世代にも味わって欲しいと、心から思う。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。