宮崎県綾町。
ここにも、日本全国と同じように高齢化社会、後継者不足からくる限界集落の存続が危機的状況にある、地区が存在しています。
そのほとんどが、その地区の人口減少が問題で少ないところは、既に集落で三軒しか住んでいないところもあります。しかも、その三軒の平均年齢が約75歳という高齢者集落となっています。その方々は口々に

「しょうがないけど、私達までだね。でも、本当はこの集落をしっかりと残したい。更に欲を言うと、私達の農業も残したい。なぜなら、この集落に嫁いできて約50年。その当時はトラクターなどなく、自分達の手で開墾をし田畑にして作物を育ててきた。勿体無い。」

と、少し寂しそうな口調で、目は悔しそうに語る。
有機農業の町、綾町。そして、自然と共存してきた先人達は技術も持ち知恵も持ち合わせている、綾町の宝。
しっかりと引き継ぎ、魅力を絶やしてはいけないと素直に感じる。それが、綾町の明るい未来へつながっていると感じる。

人が亡くなり、技術が途絶える。
あまりにも簡単すぎて、寂しすぎる。

自然を壊さない農業は、町の誇りになっている。
それは、必ず未来の誇りにもなる。

目の前のカボチャは3月に植えて栽培期間中、除草剤や農薬を使用せずに育てた立派なものだ。その生産者様のお話を目の前のカボチャ越しに聞きながら、私達が残さなければいけないものは、何かを真剣に考えさせられる。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。