皆さんは、お米を食べていますか?
その食べることが、もしかしたら地域の風景を守っているかもせれません。そんな事を考えたことはありますか?
現在の日本の食生活文化は、より伝統食離れが進んで昔ながらの文化や風景がなくなりつつあります。発酵文化の日本では、代表的な「味噌」「醤油」「納豆」などは有名ですね。しかし、それらの食材を使用しなくなっているためそれを支えてきた市場の低迷により、取り巻く環境や技術が失われていくのではないかと言われています。

宮崎県綾町でも、人ごとではなく昔から除草剤や農薬を使用しない生産方法が高齢化や後継者不足のため、引き継がれていけなくなっている現状があります。
私達が特に早急に動いた「お米問題」は現在も深刻な事だと感じています。
ここ綾町では、除草剤や農薬を使用しないお米の栽培をされていらっしゃる方が、過去は多くいました。合鴨を田んぼに放したり、手作業で除草をしたり、自然を壊さない農法に取り組んでいました。しかし、害虫の被害を受けやすい作り方では、検査米としては等級外になり安価での取引しか出来なく、作れば作るほど赤字になる状況でした。更に作り手の高齢化などで田んぼを手放す方が多くいたり、より深刻なのは飼料米への転換をする状況が数多い事でした。私達は飼料米への転換そのもの自体が悪いと言っているのではなく、町をあげて有機農業に取り組んできた綾町として自然を壊さない方向ではないと感じました。なぜなら、飼料米に転換すれば農薬や除草剤の使用が安易にされてしまい、なおかつ一反あたり何万円かの補助金が一定期間支給される。その期限が切れた後は高齢化問題を抱えても継続的な農業が出来るのかという不安。そして、また同じ環境の田んぼに戻すまでに何年かかるのかという不安。しかし、私達はそのお米をしっかりとした流通にのせて販売するか、形を変えて販売し継続的なお米づくりになるキッカケを作ろうと動きました。結果、綾町の農薬や除草剤を栽培期間使用しない玄米米粉を使用した「グルテンフリーカレー粉」を企業とのコラボで商品化をしました。現在では月に安定した販売数量が確保できるまでになり、その結果綾町の同様のお米の認知度があがり、食べたいという方が増えお米自体が足りない状況になっています。
そして、農家の皆さんがお米づくりに生きがいを感じお米づくりを作り続けているという、継続的な仕組みになっています。

このことを通し不安という問題の中に、明るい未来をつくるヒントがある事は間違いないことだと私達は知ることができました。そして、それから目をそらしてはいけないのだということも学びました。

なくなってから初めて気付くこと。
でも大事な事は、なくなる前に自分たちにとってとても大事な宝だと認知する事。そして、その問題に対し何が出来るのかを考え1歩でも前に進むこと。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。