「これは何の花ですか?」
わたしの問いに
「春菊の花よ。」
なかなか見ることができないものを見た時の、畑での感動する瞬間。
田舎に住んでよかったなと感じる、幸せなひととき。それは、住んでいる環境が畑から近い事を意味し、新鮮な野菜達を味わえるということでもある。

「春菊の花よ。」
と先ほどそう答えて、綺麗な色のスイスチャード(フダンソウ)の畑を見せてくれたのは、有機農業に取り組んで10年以上のこおりさん。農薬や除草剤を使用せず、年間を通し様々な作品づくりをされている。現在は、色鮮やかなスイスチャードの出荷作業が忙しいとのこと。まだまだ、食べ方などが浸透していないスイスチャードですが、地元の方はサラダやスープに入れ良く食べられています。茎の部分は縦の繊維を横からのカットで食べやすく切り、この時期葉物などが手に入りにくくなってくるのでサラダの具材として重宝されているそうです。

お客様に喜んでいただける作品づくりを心がけていると話される、こおりさんは次の世代へ農業を引き継ぐために、ご自身の1番良い畑を新規就農者へ貸して、しっかりと収量がでるように指導も兼ねてやられています。自分達の世代で終わらせてはいけないと考え実践しています。
農業に対しての考え方、取り組み方、技術面の事をしっかり次の世代へつなげる動きが、野菜を通し伝えられています。

100年後に綾町の魅力を伝えるために。