宮崎県綾町は「有機農業の町」と言われるほどの有機農業としては先進地としてのイメージが定着されている。
綾町内の農家さんは、栽培方法に関しても除草剤は使用しないとか、極力農薬は使用しないなど細かな自然を壊さない「自然生態系農業」というルールの中で農業をしている。それは、言葉だけでは伝えられない作り手の想いと努力と手間がかかっており、それらを支える行政のこれまでの苦労と時間は想像を超えるものがあった。50年という月日をかけ、形のない「仕組み」をオール綾でつくってきた。

皆さんはご存知だろうか。農家一人一人、一作一作に関してどの様な栽培方法でそれらは作られたのか、農薬は使用したか?またいつしたのか?堆肥は鷄、牛、豚、その他いつ、どのくらい使用したか?というA4の大きさの紙で「栽培管理記録簿」というものを細かに記入し、綾町の行政の管轄の「綾町有機農業開発センター」へ提出する事になっている。そして、専門員が総合判断をしランク付けをし、はじめて町内外へ販売できる仕組みになっている。個人での申告なので、虚偽などの疑いはないのか?という疑問がある方もいらっしゃるのではないだろうか?しかし先ほども申し上げた様に、綾町は個人で取り組んだきたのではなく、町をあげて一人一人がプライドを持ち50年という月日をかけ取り組んできた。そのため、仮に農家自身が嘘の申告をしたとしたら、まわりの目がそれを許さない厳しさを持っており一人一人が監視しています。しかも、ほんものとは「嘘偽りがない事」という理念がしっかりと浸透しているので、そういう方がいれば町内では農業ができなくなる緊張感もあります。ルールではなく、自主的な仕組みができている「綾スタイル」はとても、自主的な自然な流れの中で形成されてきた感じを受けます。

今後は、古き良きものをしっかりと残しながら、時代の流れにあった修正、様々な視点、意見という改革を加えながら100年も200年も、綾独自の自分達の自然生態系農業にしていく事を願い、先人達の想いが途切れない様に。