畑に種以外持ち込まないという、自然により近い環境で作物の栽培をするために自分の納得できる、「土づくり」をする。しかも、少なくても5年もかけて。もちろん、除草剤や農薬、化学肥料や動物性の堆肥も入れない。それで作物ができるのだろうか?様々な疑問をお待ちの方もいらっしゃるのではないかと思うが、私達の目の前に大地の恵みを受け立派に育った人参を目の当たりにしている事実がある。

今日の農家さんは、そのような栽培方法を綾町で実践している「作のうえん」の、なかむらさんです。なかむらさんが実践されている自然栽培は、言葉だけで説明しても今までの概念が邪魔をしてなかなか理解に苦しむ事だらけ。1つずつ1つずつ時間をかけ実際に畑を見て、できた作物を見て味わい始めて理解できる。私達がそうであるように。

なかむらさんはいつもこのように言います。

「農家の皆さんは、みんないいものをお客様へ提供したい、いいものを作りたいそう思いながら作っています。誰も悪いものを作ろうと農家はしていません。その中で作物の作り方が様々あるだけです。安心安全はお客様が決める事。ただ、私は自分がこうではないかと思う農業を畑で土と会話をしながら実践しているだけです。なので、何を作るかは土を見て決めています。自分は実際に畑で見たものだけを信じて、答えは実践して畑で見たことだけ。」

と徹底した現場主義と、一切妥協を許さない「ものづくり」は今ではなく未来を見た「土づくり」。その土づくりは、これからの異常気象などにも耐えられる強いものを見据えてという意味も込められています。

最後になかむらさんは、こうしめます。

「私は野菜を作っているのではなく、野菜がストレスなく育つための土づくりの手伝いをしているだけ。腐るのではなく、自然に枯れる野菜が作れるように目指したい。」

綾の先人達がしてきたように、私達も綾町を愛し想いを引き継ぐために。

100年後まで綾の魅力を伝えるために。